チャールズ・ヘンリー・ダウが考案したダウ理論

1882 年にエドワード・ジョーンズ、チャールズ・バーグストレッサーらと共に、『ダウジョー ンズ社』を設立し、1896 年にその会社が発行している、世界最大の発行部数を誇る経済新聞 『ウォール・ストリート・ジャーナル』の社説などで寄稿した論説です。ダウが、書籍を出し て理論を拡げたのではなく、社説を基に、S・A・ネルソン、ウイリアム・ハミルトンらが、ダウの没後に、まとめて、ダウ理論が世に広まったと言われています。

ダウ理論は、下記の 6 つの基本法則から成り立っています。

① 平均はすべての事象を織り込む
② トレンドには 3 種類ある
③ 主要トレンドは 3 段階からなる
④ 平均は相互に確認されなければならない
⑤ トレンドは出来高でも確認されなければならない
⑥ トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

では、具体的に説明していきますね。

平均はすべての事象を織り込む

為替レートは、各国の経済や金利の状況、政府要人の発言や中央銀行の金融政策といった「ファンダメンタルズ」の影響を受けます。また、投資家が大きい掛け金を掛けて取引をするなど、実際に為替の取引をしている「投資家事情」からも影響を受けます。

また、災害やテロや大手企業 の倒産など予測不能なものも為替レートに影響を与えます。為替レートが日々変動する理由はこれらの情報が変化するせいで、すべての情報はかならず為替レートの値動きに反映されています。

つまり、

こういった状況すべてが、「チャート」に織り込まれているということです。

トレンドには 3 種類ある

1. 主要(長期)トレンド:1年から数年のサイクル
2. 二次トレンド:3週間か3ヶ月のサイクル
3. 小トレンド:3週間未満のサイクル この3つのトレンド

が相場に存在していると言っています。

これらのトレンドは互いに独立しているというわけではなく、 二次トレンドは主要トレンドの調整であり、 小トレンドは二次トレンドの調整であるということ。 大きいトレンドのさらに上に大きいトレンドがあって、 その大きいトレンドの中で下のトレンドは動いているということを意味しています。

トレンドは 3 段階からなる

主要トレンドは、3つの段階があるといわれています。

第 1 段階:先行型投資家が買い始める時期(動きの静かな時期)
第 2 段階:価格の急伸。追従型投資家が買い始める時期。
第 3 段階:新聞などでも”強気”と報道、一般投資家も参加し始める。
(この時期ぐらいに、先行型投資家は、利益確定をします。

ここで気づいてほしいのは、ニュースや新聞などで取り上げられた時には、もう既に大口投資家は手じまいしているということ。なので一般投資家がここで動き出しても、

天井をつかまされてしまう可能性があるということなので、注意が必要です!

トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

明確なトレンドの転換シグナルが発生するまでは 現在のトレンドは継続するという考え 方です。

トレンドの 3 つの段階の第 1 段階「買い集め時期」や第 3 段階「売り抜け時期」といったトレンドの初期や末期で起こりやすいとされます。(下記画像参照)

基本法則④⑤について

④ 平均は相互に確認されなければならない
⑤ トレンドは出来高でも確認されなければならない

は、株価の相場に利用されるもので、FXには、利用しづらいので、省略しますね。

個人的な意見

① 平均はすべての事象を織り込む
③ 主要トレンドは 3 段階からなる

については、実際使っているし、私の手法にマッチしてると思います。特に①「すべてはチャート織り込まれている」というように、毎日イベントがある指標発表はほとんど気にしていません。IFOCOを仕込み、指値とロスカットを設定するだけのトレードなので、チャートに張り付く必要もありません。

では今日も最後まで読んでいただき有難うございました。

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